今季の東海大学長距離競技会は、駅伝ファンの熱視線を集める中で幕を開けました。午前の早い時間帯からコンディションに恵まれ、各組で積極的な先頭争いが繰り広げられたものの、夕刻の最終組にかけては冷たい突風が吹き込むなど、コンディションの変動が選手たちを激しく揺さぶる一日となりました。
注目の5000m結果詳細を紐解くと、最終組では実業団所属のペースメーカーが1000mあたり2分42秒ペースを正確に刻む超高速展開となりました。中盤まで大集団を形成していた有力校のトップ選手たちですが、3000m通過(8分06秒)を境に集団が一気に崩壊。先頭集団に最後まで食らいついた学生トップランナーが13分34秒台の好記録を叩き出し、会場をどよめかせました。この組では自己ベストを15秒以上更新する選手が続出する収穫期となった反面、序盤の過密なペースアップに対応できず後方へ沈んだシード校のレギュラー候補も見受けられ、まさに光と影が交錯する結果となっています。
一方、夜間に行われた10000m公認記録を狙う最終組では、さらに劇的な結末が待ち受けていました。気温11度、湿度60%という長距離種目にとって理想的な気象条件のもと、28分10秒切りを標榜する精鋭陣が集結。序盤から軽快にラップを刻んだ有力留学生ランナーが抜け出し、日本人エース陣が追従する展開となりました。しかし、7000m手前で集団を引っ張っていた第2集団の主力が突如足を押さえてペースダウン。この波乱によって後続のリズムが乱れ、ラスト1周で鮮やかなスパートを決めたノンシード校の無名ランナーが28分22秒の公認記録をマークしてトップでフィニッシュする大金星を挙げました。
注目選手 現在の状況を関係者の証言と照らし合わせると、故障明けで復帰戦として今大会を選んだ強豪校のキャプテンは、28分50秒台で手堅くまとめて復活をアピール。反対に、事前の学内合宿で絶好調と伝えられていた主軸選手が途中で大きく失速するなど、エントリー選考を目前に控えた各校首脳陣に大きな動揺を与えています。現場の報道エリアでは「タイムが出やすい気候だったからこそ、ペースに乗れなかった選手の精神的ダメージは計り知れない」という見解が交わされていました。