映像表現の最高峰であるアニメーション制作の現場でも、キャラクター設定はすべての工程の基盤となる。例えば、日本のアニメーション史を築いたスタジオジブリの作品では、キャラクターのちょっとした仕草や歩き方、視線の泳ぎ方に至るまで、その人物の生い立ちや性格が克明に表現されている。登場人物が画面内で生き生きと動く背景には、緻密なキャラクター分析が存在する。
また、日本映画史に大きな足跡を残した『君の名は。』で知られる新海誠監督の作品においても、主人公たちの日常的な行動や感情の起伏が細やかに計算されている。鮮烈なキャラクターデザインと共に、彼らがどのような価値観を持ち、何に葛藤しているのかがキャラクターシート上で精緻に組み立てられているからこそ、観客はアニメーションの美しさだけでなく、彼らの運命に深く感情移入できるのだ。