全国のロードサイドや駅前を席巻する大手ドラッグストアチェーン(コスモス薬品、ウエルシア、マツモトキヨシ、サンドラッグなど)の飲料売場では、しばしばスーパーをも下回る特価でお茶が販売されています。医薬品や化粧品を主軸とする業態で、なぜここまで飲料水や食品が安く提供できるのでしょうか。
その背景にある小売戦略こそが、ドラッグストアのお茶が安い理由の根幹をなす「ロスリーダー戦略」です。店舗側は、来店頻度を高めるための「撒き餌(フック商品)」として、日持ちのするペットボトル緑茶を利益率数パーセント、あるいは原価ギリギリの価格に設定します。消費者が飲料や即席食品を目当てに来店し、店内で粗利益率が30%〜40%を超える医薬品や日用消耗品、化粧品を併買することによって、店舗全体のトータル利益を確保する計算が成り立っています。
こうした実態について、SNSや掲示板、Q&Aサイトに寄せられた緑茶ペットボトルまとめ買いネットの反応を多角的に分析すると、消費者のリアルな生活防衛意識が浮かび上がってきます。
「ドラッグストアのアプリクーポンで15%オフの日に、PBお茶のケースをまとめ買いするのが一番手堅い」「業務スーパーのPB緑茶は昔と比べて渋みや香りのバランスが劇的に向上しており、毎日の職場用にはこれで十分」「コンビニで毎日新商品を買っていた頃と比べ、月間3,000円以上浮いたお金を投資に回せるようになった」といった肯定的な評価が目立ちます。一方で、「安価なPB茶は冷やした状態では美味しく飲めるが、常温になるとメーカー品との味の差がわかる」といった味覚に関する冷静な指摘も確認されています。