服についたボールペンの落とし方完全版!油性・水性の決定打と裏ワザ

服についたボールペンの落とし方完全版!油性・水性の決定打と裏ワザ

服についたボールペンの落とし方完全版!油性・水性の決定打と裏ワザに関する専門家の意見を分かりやすく解説いたします。

インクの染み抜きにおいて、最もやってはならない致命的な過ちは「何のインクか分からないまま作業を始めること」です。インクの主成分は、大きく分けて色素(染料または顔料)、溶剤、樹脂で構成されています。この溶剤が油分をベースにしているのか、水分をベースにしているのかによって、有効なアプローチは正反対になります。

油性ボールペンは、油溶性の溶剤に染料や樹脂を溶かし込んでいるため、耐水性が極めて高く、水や石鹸水だけではびくともしません。一方の水性ボールペンは、水に溶ける性質を持つため、水分と界面活性剤を与えることで比較的スムーズに溶け出してきます。そして現代の文具市場で最も普及しているゲルインク(エマルジョンインク含む)は、水性の書き味と油性の耐水性を兼ね備えたハイブリッドであり、耐光性・耐水性に優れた「顔料」がミクロの粒子として繊維の隙間に物理的に入り込むため、家庭での処理難易度が最も高い部類に属します。

自身が使ったペンの銘柄が分からない場合は、以下の比較表を参考に衣類の汚れの状態を冷静に観察し、適切な手順を選択してください。

インクの種類主成分・溶媒の特徴推奨される除去アイテム自宅での落としやすさ油性インク染料/顔料+油性溶剤+樹脂(高い耐水性と定着力)消毒用エタノール、プロ仕様油性処理剤★★★☆☆(溶剤を使えば高確率で分解可能)水性インク水溶性染料+水(水分に溶け出しやすい)台所用中性洗剤、ぬるま湯(40℃前後)★★★★☆(初期対応が早ければほぼ完全に落ちる)ゲル・エマルジョン水性ゲル溶媒+超微粒子顔料(繊維に固着しやすい)エタノール+台所用洗剤+ウタマロ石鹸★★☆☆☆(顔料粒子が残存しやすく難関)フリクション(消せる)感熱性マイクロカプセル色素(60℃以上で無色化)ドライヤーの温風、家庭用スチームアイロン★★★★★(熱を加えるだけで瞬時に消色)

見分け方の実践的なテクニックとして、シミの端にティッシュペーパーを水で少し湿らせて軽く押し当てる方法があります。ティッシュにインクがじわりと滲み移るなら水性、まったく色が動かない場合は油性の可能性が極めて濃厚です。また、パイロットの「フリクション」シリーズのような摩擦熱消去タイプであれば、洗剤を使う必要すらなく、ドライヤーで温風を当てるだけで瞬時に無色化します。

石川 優花
著者

石川 優花

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。