結論から言えば、「メイクをしていなくてもクレンジングが必要なケース」と「洗顔料だけで済ませるべきケース」は明確に分かれます。すべての人に毎日のすっぴんクレンジングが推奨されるわけではありませんが、素肌のまま過ごした日でも毛穴には特有の汚れが蓄積しています。
メイクしない日にクレンジングを行う最大の理由は、「油溶性の汚れ」の除去にあります。人間の皮脂腺から分泌される皮脂は、分泌後およそ6〜12時間で大気中の酸素や紫外線に触れて酸化し、「過酸化脂質」へと変化します。この酸化皮脂は、一般的な弱酸性〜アミノ酸系洗顔料の泡だけでは完全に乳化・除去しきれない性質を持っています。
酸化した皮脂が毛穴内部に留まると、古い角質と混ざり合って強固な「角栓」を形成し、やがて毛穴の黒ずみや開き、大人ニキビの原因となります。毛穴の黒ずみや角栓に対するクレンジング効果は、オイルやバームなどの油分が角栓内の油性成分を溶かし出す(相溶性)メカニズムに基づいているため、メイクの有無に関わらず油分汚れが目立つ環境では有効なアプローチとなります。