国立循環器病研究センターを受診するにあたり、最も多くの人が直面する疑問が「いきなり行って診てもらえるのか」という点です。結論から言えば、国循は高度な専門医療を担う「特定機能病院」に準ずる国立高度専門医療研究センターであるため、原則としてかかりつけ医や地域病院からの紹介状(診療情報提供書)と事前予約が受診の基本条件となります。
完全予約制に近い運用を行っている背景には、全国から集まる重症患者へ迅速かつ十全な医療資源を集中させる目的があります。地域のクリニックや一般病院の医師を通じて「地域医療連携室」経由で初診予約枠を確保するのが最も確実かつスムーズな受診ルートです。
もし紹介状を持参せずに直接来院した場合、国が定める「特別の料金(選定療養費)」が保険診療費とは別に請求されます。国循における紹介状なしの初診選定療養費は7,700円(税込)に設定されており、無紹介での当日受付は緊急を要する場合を除き、長時間の待機が発生するか、当日の診察自体が受けられないリスクを伴います。無駄な出費と身体的負担を避けるためにも、まずは近隣の循環器内科やかかりつけ医を受診し、正式な紹介手順を踏むことが不可欠です。