メディアやSNSで話題をさらった前澤友作の自宅の内装こだわりは、一般的な高級住宅の常識を遥かに超越しています。YouTubeの動画や前澤友作の豪邸ルームツアー等で一部垣間見えたその空間設計には、世界屈指のアートコレクターとしての視線が徹底して注がれています。
第一の特徴は、地下スペースに設けられた「プライベート美術館」です。ジャン=ミシェル・バスキアの123億円に上る絵画をはじめ、アルベルト・ジャコメッティの彫刻、マーク・ロスコの絵画など、世界的な名作を最適な温度・湿度・照明環境下で鑑賞できる設備が構築されています。単に壁へ絵を掛けるのではなく、空間そのものがアートと対話できるよう設計されている点は、公立美術館の学芸員すら感嘆させる仕上がりです。
第二の特徴は、伝統工芸と現代アートの意図的な衝突と調和です。釘を一本も使わない伝統的な木組み工法で仕上げられた和室に、ジャン・プルーヴェやシャルロット・ペリアンのヴィンテージ家具が自然に配置されています。さらに特注ガレージには、エルメスとコラボレーションしたパガーニ・ゾンダやブガッティ・シロンといった億単位のハイパーカーが美しくディスプレイされ、住居全体が一つの巨大な工芸品として完成度を高めています。