文献や解説によって「かむながら」と「かんながら」という2つの表記を見かけ、両者に教義上の違いがあるのかと疑問に感じる方も少なくありません。結論から言えば、言語学的な音便変化による違いであり、指し示す意味は全く同一です。
古代日本語における「神(かむ)」に、状態を表す接尾語「ながら」が結びつき、元々は「かむながら」と発音されていました。これが時代を経て発音しやすく変化(撥音便化)した結果、「かんながら」という読みが定着したという経緯があります。
現在でも、一般的な神道用語としては「かんながらの道」と表記されるケースが多い傾向にあります。一方で、あえて古風な響きを残した「かむながらのみち」という表記は、古代神道の神秘的なニュアンスを強調したい文脈や、後述する特定の宗教法人の名称として用いられています。