オリコン等の大手リサーチ企業が毎年発表する「好きなお天気キャスターランキング」の変遷を追うと、大衆がキャスターに向ける視線の本質が浮き彫りになります。2020年代前半まではビジュアルや明るいキャラクターが投票動機の上位を独占していましたが、2026年現在の最新集計データでは「解説の明快さ」と「有事の安心感」が支持理由の過半数を占める結果となりました。
現在、業界全体で圧倒的な支持を集めているのが、フジテレビ系情報番組で長年気象解説を務める天達武史氏や、TBS系で活躍する森田正光氏をはじめとする熟練の気象予報士勢です。とりわけ天達氏は、生活者目線に立った服装指導や傘の必要度を独自のイラストや直感的なフレーズで解説するスタイルを貫き、老若男女問わず抜群の信頼を維持しています。「小倉智昭さんに鍛えられた現場対応力は伊達ではない。台風中継で見せる緊迫感と配慮のバランスは唯一無二」と民放キー局の編成担当者も舌を巻きます。
一方、若手女性キャスター部門では、『めざましテレビ』第8代お天気キャスターを務める林佑香氏や、『ZIP!』第8代お天気キャスターのマーシュ彩氏が盤石の存在感を発揮しています。林氏はアメリカ育ちの語学力と知的な佇まいで幅広い世代からの好感を獲得し、マーシュ彩氏は透明感あふれるビジュアルと飾らないコメントで若年層の朝のルーティンに定着しました。かつてランキングで殿堂入りを果たした貴島明日香氏や阿部華也子氏が築いた「毎朝隣にいてほしい親近感」という文脈を忠実に受け継ぎつつ、SNS発信を通じたファンとの直接的なエンゲージメントを高度に融合させています。