雅子皇后の現在を語る上で欠かせないのが、ご家族との強固な信頼関係です。婚約会見の際、天皇陛下(当時・皇太子殿下)が口にされた「雅子のことは私が一生全力でお守りします」という誓いは、30年以上の歳月を経てなお、嘘偽りのない行動として実践され続けています。
2004年、当時の皇太子さまが記者会見で発せられた「雅子のキャリアや人格を否定するような動きがあったことも事実です」という、いわゆる「人格否定発言」は日本社会を揺るがせました。皇室の枠組みにおいて前代未聞とも言えるこの発言は、妻を守り抜くという不退転の決意の表れであり、雅子皇后にとって最大の精神的防壁となりました。この雅子皇后 天皇陛下との絆こそが、深い傷を負った雅子さまが孤立を免れ、自己を取り戻すための土台となったのです。
また、長女である愛子内親王殿下の存在は、雅子皇后にとって生きる希望そのものでした。皇后雅子さま 愛子さまのエピソードとして宮内庁関係者が語る有名な場面があります。不登校気味になられた少女期の愛子さまに寄り添い、雅子さま自らが登下校を共に見守られた時期、世間からは過保護との批判もありました。しかし、母親としてのブレない愛情を受け止めた愛子さまは、日本赤十字社に就職され、皇族としての重責と社会人としての自立を見事に両立される聡明な女性へと成長されました。母娘が互いを尊重し合う姿は、機能不全に陥りがちな現代の家族関係において、ひとつの理想的なバウンダリー(境界線)と共感のあり方を示しています。