新選組「御用改めである」の真実とは!池田屋事件の闇と突入劇

新選組「御用改めである」の真実とは!池田屋事件の闇と突入劇

新選組「御用改めである」の真実とは!池田屋事件の闇と突入劇にまつわる最新トピックを分かりやすく発信ます。

池田屋に踏み込んだ瞬間、新選組が置かれていた戦況は絶望的といってよいものだった。探索の手掛かりが掴めぬまま二隊に分かれたため、最初に三条木屋町の現場へ到着した近藤隊はわずか数名。その中には若き天才剣士として知られる沖田総司の姿もあった。屋内に潜伏していた20名以上の志士に対し、近藤勇らは圧倒的な数的劣勢のなかで斬り込んだのである。

一階の土間から二階の広間へと続く狭い空間で、刀身が折れ、脂と血で視界が奪われる凄惨な肉弾戦が展開された。沖田総司が激闘の最中に喀血、あるいは猛烈な疲労によって昏倒し戦線離脱を余儀なくされたエピソードは有名だが、現場に残された近藤の刀「虎徹」の損傷度合いからも、乱闘の凄まじさが窺える。整然とした捕縛作戦ではなく、一歩間違えれば全滅していた危険極まりない賭けだった。

田中 結衣
著者

田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。