夜間のスナップやパーティーシーンにおいて、なぜ「写ルンです」をはじめとするフラッシュ撮影が再び脚光を浴びているのでしょうか。現場のクリエイターやSNSユーザーのリアルな検証から見えてきたのは、夜特有の空気感の捉え方です。
一般的なスマートフォンの「夜景モード」は、手ブレを防ぎながら暗所を昼間のように明るく補正しますが、これが逆に「エモさ」を削いでしまう原因になりがちです。エモい写真を撮る夜の撮影テクニックとして有効なのは、あえて夜景モードをオフにし、スマホの内蔵LEDフラッシュを直焚きすることです。
雑誌のファッション企画やアーティストのドキュメント撮影でも、あえて近距離から直焚きフラッシュを当てて背景を深く沈み込ませる手法が多用されています。手前の人物やグラスだけがビビッドに浮かび上がり、背景が漆黒に包まれることで、90年代のストリートスナップのような退廃的でクールな質感が生まれます。
また、友達との思い出をエモい写真として残す現場では、ポーズの工夫も重要です。女子を中心に支持されるポーズのトレンドを観察すると、ピースサインなどの固定ポーズではなく、「走っている瞬間」「笑い転げて顔を手で覆う姿」「食べ歩きの途中で視線が外れた瞬間」など、動きのブレや自然な仕草をそのまま切り取るスタイルが主流となっています。