2026年の冬、諏訪湖畔には早朝から厳しい冷気が立ち込めるものの、かつてのように湖面全体が分厚い氷に覆われる日は確実に少なくなっています。地元の八剱神社(諏訪市小和田)の宮司と氏子総代らによる毎朝の湖上観察は、毎年1月上旬から湖畔の観測地点(舟道など)で厳粛に続けられています。
諏訪湖において御神渡りが確認されないまま春を迎える状態は、古くから「明けの海(あけのうみ)」と呼ばれてきました。かつては数年に一度の珍しい出来事だった明けの海ですが、2018年冬に筋状の隆起が確認されて以降、本格的な御神渡りの認定は見送られる年が続いています。2026年シーズンも一時的な冷え込みによる部分結氷は見られるものの、湖全体が硬く凍結するハードルは依然として高く、地元関係者は固唾をのんで毎朝の水温と氷厚を見守っています。