大須賀健剛の笑いのルーツを探る上で欠かせないのが、その異色のバックボーンです。芸人になる以前の社会人経験が、唯一無二の佇まいやネタのリアリティに直結しています。
愛知県出身の大須賀は、地元の愛知県立須成高等学校(現在は統合)を卒業後、広島県にある造船所へ就職しました。そこで約3年間にわたり溶接工として過酷な現場で勤務した経験を持ちます。鉄を溶接する精密な作業と過酷な労働環境で培われた集中力や忍耐力が、後の芸人人生における徹底したネタ作りの土台となりました。
その後、夢を諦めきれずNSC大阪校へ31期生として入学し、肥後裕之と「セルライトスパ」を結成。コンビとしての活動のみならず、2019年には『R-1ぐらんぷり』決勝へ進出し、初出場ながら堂々の第3位(ファイナルステージ進出)を記録しました。フリップをめくるだけのシンプルな所作の中に散りばめられた狂気的な笑いは、今なお賞レース史に残る名場面として語り継がれています。