ネット上で「ウェンディーズが街から消えた」と噂される要因には、日本市場における特異な歴史的背景と、近年の店舗統廃合戦略が関係しています。
まず押さえておきたいのが、ウェンディーズの日本撤退と再進出の経緯です。ウェンディーズは1980年に日本初上陸を果たしたものの、2009年末に当時の運営母体とのフランチャイズ契約終了に伴い、一度日本市場から完全撤退しました。その後、2011年末に新たなパートナーシップのもとで再進出を果たし、2016年にサントリー系列だったファーストキッチンを買収。「ウェンディーズ・ファーストキッチン」へのリブランディングを開始しました。
この歴史の中で、多くのファーストキッチン既存店が一気にウェンディーズコラボ店へ衣替えしたため、一時的に街中でロゴを見かける機会が急増しました。しかし、近年にかけて実施されたウェンディーズ店舗の閉店理由は、明確な「選択と集中」にあります。
人流変化への適応や原材料費・人件費の高騰を受け、同社は賃料の高い駅前ビルイン型店舗のうち、採算性の合わない拠点を順次クローズ。一方で、売上効率の高い好立地や郊外型ドライブスルー店舗への投資へと舵を切りました。この大胆なスクラップ&ビルド戦略こそが、消費者に「店舗が急減した」という印象を与えた最大の要因です。