法事は何年ごとに行う?変則的な年数の理由と2026年最新早見表

法事は何年ごとに行う?変則的な年数の理由と2026年最新早見表

法事は何年ごとに行う?変則的な年数の理由と2026年最新早見表について知っておくべき ポイントを厳選して解説いたします。

法事が何年ごとに行われるかを把握すると、次に浮かぶのが「この法要は一体いつまで続くのか?」という疑問です。個人の年忌法要に区切りをつけ、以後は「ご先祖様(先祖代々の霊)」として一つにまとめて供養していく最後の法要を「弔い上げ(とむらいあげ)」または「問い上げ(といあげ)」と呼びます。

三十三回忌の現在のマナー|「32年目」に区切りをつける理由と繰り上げの広がり

日本の仏教において、弔い上げの最も一般的な基準は「三十三回忌(満32年目)」、あるいは「五十回忌(満49年目)」とされています。なぜ三十三回忌が区切りになるかというと、仏教の観音経において「観世音菩薩が33の姿に変化(へんげ)して衆生を救う」と説かれていることや、「どんなに生前に罪を重ねた人であっても、32年間(三十三回忌まで)遺族から追善供養を受ければ完全に成仏し、極楽浄土で仏様(ご先祖様)そのものになる」という民俗信仰が根付いているためです。

弔い上げの法要では、個人の戒名が記された板位牌(本位牌)を菩提寺に納めてお焚き上げ(閉眼供養)してもらい、「先祖代々之霊位」と書かれた繰り出し位牌(回出位牌)や過去帳へ名前を移す儀式を行います。また、地域によっては通常の白木の角塔婆ではなく、杉の生木を削った「生木塔婆(葉付き塔婆)」をお墓に立てる独特の風習も見られます。

しかし、三十三回忌の現在のマナーは大きく変化しています。故人が80代で亡くなり、その子ども(施主)が50代〜60代だった場合、満32年後の三十三回忌を迎える頃には施主自身が80代後半〜90代になってしまいます。「自分の代で責任を持って区切りをつけたい」「孫の世代に法事の負担を残したくない」という切実な事情から、2026年現在では「十七回忌(満16年目)」や「二十三回忌(満22年目)」、場合によっては「十三回忌(満12年目)」をもって繰り上げの弔い上げとするケースが全国的に容認されるようになっています。

宗派別の年忌法要の違い|浄土真宗・禅宗・神道・キリスト教の決定的な差

法事のスケジュールや弔い上げの考え方は、信仰する宗派や宗教によっても明確な違いがあります。特に注意したいのが、日本で最も信徒数が多い仏教宗派の一つである浄土真宗(本願寺派・大谷派など)と、神道のケースです。

  • 浄土真宗における年忌法要の考え方:
    浄土真宗には「亡くなった人は阿弥陀如来の本願によって、命終と同時に即座に往生し仏になる(往生即成仏)」という根本教義があります。そのため、遺族が善行を積んで故人の冥福を祈る「追善供養」という概念が存在しません。浄土真宗における法事は、故人を偲びつつ「仏法に出遇うご縁に感謝する(報恩講・報恩感謝の場)」として営まれます。スケジュール自体は三回忌・七回忌・十三回忌・十七回忌・二十五回忌・三十三回忌・五十回忌と他宗派とほぼ同様ですが、位牌を作らず「法名軸」や「過去帳」を用いるため、弔い上げで位牌を処分するといった儀式もありません。
  • 曹洞宗・臨済宗(禅宗)・真言宗・浄土宗・天台宗・日蓮宗:
    追善供養を重視し、十三仏信仰に基づく「3と7の年忌」を厳格に守る傾向があります。特に地方の旧家や檀家制度が根強い地域では、五十回忌まで丁寧に行うお寺も少なくありませんが、都市部では菩提寺の住職に相談すれば十七回忌や三十三回忌での弔い上げに柔軟に対応してもらえます。
  • 神道(神社・神葬祭)の場合:
    神道では仏教の年忌法要にあたる儀式を「式年祭(しきねんさい)」と呼びます。最大の違いは、数え年ではなく「満年数」で数える点です。命日から1年後の「一年祭」、以降「三年祭(満3年目)」「五年祭(満5年目)」「十年祭(満10年目)」「二十年祭」「三十年祭」「五十年祭」と、キリの良い年数ごとに執り行われます。
  • キリスト教の場合:
    カトリックでは亡くなってから1年後の命日に「1周年追悼ミサ」を行い、以降は5年目・10年目などの節目に追悼ミサを行うことがありますが、仏教のような厳密な年忌規定はありません。プロテスタントでは1年目の「召天記念日(記念集会)」を自宅や教会で行い、その後は家族の判断で自由に故人を偲びます。
森 瞳
著者

森 瞳

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