夢小説の最大の特徴は、読者が作中の主人公の名前を自由に変更できる「名前変換機能」にあります。ウェブサイト上の入力フォームに自分の名前や好きな呼び名を入力すると、作中のテキストが一瞬で書き換わり、まるで自分がその世界に入り込んだかのような感覚を味わえるシステムです。
この物語の主人公となる存在は、界隈で「夢主(ゆめぬし)」と呼ばれます。夢主の描かれ方は大きく分けて2種類存在します。1つは読者が自分自身を投影しやすいよう、あえて容姿や詳細な設定をぼかした「自己投影型」。もう1つは、明確な容姿や生い立ち、特殊能力などを細かく設定した「オリキャラ夢小説」です。どちらのスタイルを好むかは読者のスタンスによって分かれますが、いずれも原作の世界観に新たな視点をもたらす装置として機能しています。