ネット上の情報では「筋肉がついたから体重が増えた」と安易に説明されることがありますが、これも短期的には誤解の一つです。筋肉組織の合成速度は極めて緩やかであり、厳しいトレーニングと栄養管理を行っても、1ヶ月で純粋に増える筋肉量はせいぜい数十gから数百g程度です。数日単位で起こる1kg前後の増減を「筋肉がついた重さ」と捉えるのは生理学的に無理があります。
では、筋肉痛による体重増加はどのくらいの期間で戻るのか。臨床的・現場的な観察データによれば、筋肉痛の炎症が収束する48時間から72時間後、長くても1週間前後で余分な水分が尿や汗として排出され、体重計の数値は自然と元のベースライン、あるいはそれ以下へと急激に落ちていきます。有酸素運動と筋トレを並行している場合でも、強度の高いメニューをこなした直後は同様のむくみが発生します。「体重の微増は筋肉が生まれ変わるための前兆」と捉えるのが、科学的に正しいアプローチです。