インターネットの検索窓には時折「カーハート WIP ダサい」という不穏な関連キーワードが浮上します。しかし、古着卸やストリートスナップの現場を取材すると、この言説の背景には「着こなしのミスマッチ」と「価格設定に対する認知不足」があることが浮き彫りになります。
取材に応じた都内古着店のバイヤーは次のように証言します。
「USカーハートを愛好してきた昔ながらのオールドファンから見ると、あらかじめ洗いをかけて綺麗に仕立てられたWIPに対して『労働着としての骨っぽさが薄れた』『価格が高すぎる』という批判が出ることがあります。しかし、実際に街で着用している20代から30代の層を見ると、野暮ったさを徹底的に排除したWIPのシルエットだからこそ、オーバーサイズでも清潔感を保てているのが事実です」
SNSやコミュニティの生の声を見ても、「US企画を買ったら肩幅が広すぎてアメフト選手みたいになった」「WIPのジャケットは初日から体に馴染んで着やすい」といった意見が大半を占めています。「ダサい」と感じられるケースの多くは、ワーク本来の土臭さを求めすぎて全身をオーバーサイズのUS企画で固めてしまい、単なる作業員に見えてしまう失敗例に起因しているのです。