統合失調症とうつ病の決定的な違い|初期症状の見分け方と最新治療法

統合失調症とうつ病の決定的な違い|初期症状の見分け方と最新治療法

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発症のごく初期において、両者の区別が困難になる最大の理由は「陰性症状」と「抑うつ状態」の重なりにあります。統合失調症の初期(前駆期)では、目立った幻覚や妄想が出る前に、集中力の低下、朝起きられない、身だしなみに無関心になる、会話が減るといった変化が現れます。これはうつ病の典型的な初期症状と極めてよく似ています。

そのため、精神科での診断と誤診のリスクは初期段階ほど高くなります。最初に「うつ病」と診断されて抗うつ薬で加療していた患者が、数カ月後に幻聴や「誰かに監視されている」という妄想を訴え始め、最終的に統合失調症へ診断が変更される事例は臨床現場で珍しくありません。精神科医は初診時のスナップショットだけでなく、数週間から数カ月の生活変化や気分の波を慎重に追跡しながら確定診断へ導きます。

池田 達也
著者

池田 達也

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。