取材を進めると、猫のぬいぐるみが単なるインテリアを超えて、人々の深い感情や福祉の現場に深く寄り添っている実態が浮かび上がってきます。
「抱きしめた瞬間に涙が止まらなかった」ペットロスを救う存在
最愛の愛猫を亡くし、激しい喪失感から抜け出せなくなる「ペットロス症候群」。医療機関やカウンセリングの現場でも、ペットロス猫ぬいぐるみの導入が注目されています。株式会社ノーサイドの唐木信幸氏が手がける高級猫ぬいぐるみブランド「Cuddly(カドリー)」の理念である「単なる物ではなく本当のペットのように可愛がっていただく」という言葉通り、本物の猫に近い骨格や毛並みを持つぬいぐるみを抱くことで、行き場を失った愛情や腕の中の寂しさを埋めるクライアントが数多く存在します。
SNSや知恵袋の猫ぬいぐるみ口コミ評判を分析すると、「亡くなった子の定位置だったソファに置いているだけで、部屋の空気が戻った」「毎晩抱いて眠ることで、パニック発作が落ち着いた」といった切実な声が多数寄せられています。
介護現場で活躍する「動く猫ぬいぐるみ鳴き声付き」
もう一つの大きな現場が、特別養護老人ホームやデイサービスなどのシニアケア施設です。動く猫ぬいぐるみ鳴き声付きや高齢者向け猫型ペットロボットは、撫でると喉を「ゴロゴロ」と鳴らし、呼びかけに応じて甘えた声を返します。
生きた動物を施設で飼育することは衛生面・安全面・アレルギー面から極めて困難ですが、ロボット猫であればそうした障壁をすべてクリアできます。発話が減っていた認知症の高齢者が、猫型ロボットに毎朝「おはよう」と語りかけるようになったり、膝に乗せて優しく撫で続けることで徘徊や不穏状態が劇的に減少したという現場報告が介護関係者から数多く上がっています。