家屋の評価は、決して調査員の直感で行われているわけではない。基本ルールを定めているのは総務省が告示する「固定資産評価基準」だ。新築時の評価方法は「再建築価格方式」と呼ばれ、対象の建物を仮に今まったく同じ資材・工法で建て直した場合にいくらかかるかを点数化して割り出す。
外壁材、床材、キッチンの間口、天井の高さ、果てはコンセントの数まで項目ごとに評点が振られている。点数が積み上がるほど固定資産税は跳ね上がる仕組みだ。不動産業界で広く知られている通り、高級資材を使っていれば当然高い点数がつくが、問題はその判定が「図面と目視」という極めてアナログな作業に依存している点にある。