物語の中盤から後半にかけての展開は、実家との確執の清算から、あやかし界全体の政治的権力闘争へとスケールを広げていきます。実家の両親や身勝手な妹・花梨は、自らが犯した過ちの重さに直面し、あやかし社会における信用と地位を完全に失墜させていく「因果応報」の結末を迎えます。
一方、玲夜の伴侶として鬼龍院家に迎え入れられた柚子には、新たな試練が立ちはだかります。名門・鬼龍院家の伝統を重んじる長老格や、鬼の花嫁という至高の座を狙う他の有力家系からの嫉妬や謀略です。特に最新エピソード周辺では、柚子自身の霊的な資質や内面的な強さが試される局面が描かれ、単に守られるだけの存在から、玲夜を精神的に支える対等なパートナーへと進化を遂げていく姿が読者の胸を打ちます。
原作小説の描写を踏まえると、漫画版の結末に向けたクライマックスでは、あやかし界を揺るがす陰謀を二人の絆で乗り越え、名実ともに揺るぎない夫婦としての契りを結ぶ壮大なグランドフィナーレが期待されます。