カロリーが低いからと安心して口にしている食品が、実は糖質の塊だったというケースは日常茶飯事です。代表格が「春雨」です。透明でツルツルとした見た目から低糖質食品と誤認されがちですが、原料の多くはジャガイモやサツマイモなどの純粋なデンプン。乾燥春雨100gあたりの糖質量は約80g前後に達し、うどんや白米を上回る炭水化物密度を誇ります。春雨スープをヘルシーランチの主役に据える選択は、炭水化物で炭水化物を流し込んでいる状態に近いといえます。
もう一つの大きな誤解が「果物(フルーツ)」の摂取です。「ビタミン豊富で体に良い」というイメージが先行しますが、果物に含まれる果糖(フルクトース)は中性脂肪へ合成されやすく、肝臓に脂肪を蓄積させてインスリン抵抗性を悪化させる引き金になります。さらに、品種改良によって高糖度化した現代の果物はブドウ糖やショ糖も豊富です。固形ならまだしも、食物繊維を粉砕・除去したスムージーやフルーツジュースに加工すると、液体糖質として猛スピードで吸収され、急激な高血糖を招く危険性が跳ね上がります。