荷揚げの日払いバイトや常用求人を見ると、他の作業員バイトを圧倒する給与水準が記載されています。一般的な建築雑工や解体手元の相場が日給1万円〜1万2,000円(実働8時間拘束)程度であるのに対し、荷揚げ屋は「1現場(実働2〜4時間)で7,000円〜1万2,000円」が基準相場です。
現場を1日に2箇所こなす「ダブル」を行えば日給1万6,000円〜2万4,000円、繁忙期に3箇所を回る「トリプル」を達成すれば、日給3万円を超えるケースも日常茶飯事です。都内の大手揚重会社で稼働する20代レギュラー作業員の手取り月収は、2026年時点の取材データでも45万〜65万円前後に達しており、一般的な同年代の会社員年収を大きく上回っています。
建設業界では2024年4月から時間外労働の上限規制が厳格化され、現場の工程遅延を防ぐため「いかに短時間で正確に資材を配置できるか」という揚重業者のスピードが、かつてないほど高く評価されるようになりました。高単価が支払われる背景には、過酷さへの危険手当だけでなく、工程全体のボトルネックを解消する専門技能への対価という明確な経済的合理性があります。