現在、最も注目されているのが「WBC 2026の放映権はどこが獲得するのか」という点です。長年にわたり侍ジャパンの中継を支えてきたテレビ朝日とTBSのタッグですが、これまでの交渉経緯を見る限り、従来通りの「全試合完全生中継」を地上波単独で維持することは極めて困難な情勢となっています。
地上波放送が直面する最大の壁は、スポットCMの単価下落とタイムテーブルの制約です。WBCの試合は延長戦を含め4時間を超えることも珍しくありません。ゴールデンタイムのレギュラー番組を休止し、莫大な権利料を支払った上で赤字を計上するリスクに対し、局内の株主や経営陣から厳しいチェックが入る時代となりました。
そのため、2026年大会における地上波の着地点としては、以下のようなシナリオが現実味を帯びています。
- 一部主要試合のみの地上波中継:準決勝・決勝や日本ラウンドの注目試合に限定してテレビ朝日・TBSが放映権を共同購入するスキーム。
- 地上波完全見送り・ダイジェスト放送のみ:生中継の権利を完全に逃し、ニュース番組での映像利用枠(数分間)のみを買い取るパターン。
- サブライセンス契約:配信プラットフォームがマスターライセンス(包括権利)を取得し、その一部を民放局に再販する形態。
国民の誰もがチャンネルを合わせれば無料で視聴できた環境は、まさに転換期を迎えています。