ネット上の断片的な情報だけで同店を判断すると、現場で思わぬギャップに直面することがあります。ここでは、初めて訪れる方が陥りがちな代表的な誤解と、知っておくべき盲点を解き明かします。
第一の誤解は、「居酒屋メニューが豊富だから事前にテーブル席を予約できる」という思い込みです。前述の通り、同店は食堂形態のウォークインスタイルを採用しており、一般的なディナータイムの予約枠は用意されていません。週末の夜に複数名で利用する場合は、満席で待つ可能性があることをあらかじめ織り込んで行動する必要があります。
第二の誤解は、「強烈な豚骨臭が充満していて女性や一人客には敷居が高いのではないか」という懸念です。九州本場のディープな豚骨店の中には、店舗周辺数百メートルに強烈な獣臭が漂うところもありますが、博多食堂渋谷店は下処理と温度管理を徹底しているため、不快なアンモニア臭は皆無です。店内は清潔感に配慮されており、宇田川町という土地柄、クリエイティブ系ワーカーの女性一人客や若年層のグループ客が日常的に食事を楽しんでいます。
第三の盲点として挙げられるのが、「夜の時間帯はラーメン一杯だけの注文だと入りづらいのではないか」という遠慮です。居酒屋メニューやお酒が充実していると、バー使いの客に気兼ねしてしまう人がいますが、同店はあくまで「食堂」です。深夜であっても、ラーメン1杯と替玉だけで颯爽と退店していく客が多数派を占めています。自分のライフスタイルに合わせて全く気後れすることなく利用できる点こそ、この店の隠れた美点と言えます。