20年以上の歴史を誇る国民的刑事ドラマ『相棒』は、犯人役のキャスティングにおいても常に独自のこだわりを見せてきました。単なる悪人として描くのではなく、社会問題への憤りや切実な正義感を抱えた「哀しき犯人」が多く登場することが、本シリーズの大きな特徴です。
過去の歴代エピソードを振り返ると、特命係を極限まで追い詰めた知能犯役として岸部一徳や高橋一生、水橋研二などが出演し、杉下右京との息詰まる心理戦を展開しました。特に右京の理路整然とした追及に対し、独自の哲学で反論を試みる犯人の長台詞は、演じる俳優の技量が試される屈指の見せ場となっています。
『相棒』の犯人役を務めることは、業界内でも「演技力を証明するステータス」として広く認識されています。ゲスト出演した俳優がその回の熱演を高く評価され、後のシーズンで準レギュラーや別作品の主要キャストへと抜擢されるケースも珍しくありません。