世界の死刑廃止ラッシュと日本の選択|冤罪リスクと世論の裏側

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死刑は犯罪に対する抑止力として本当に機能しているのか。この議論の原点は、18世紀の啓蒙思想家チェザーレ・ベッカリアが著書『犯罪と刑罰』で提示した命題に行き着く。彼は「刑罰の目的は被害を与えることではなく、再発を防ぐことにある。刑罰の威嚇力は、重さではなく確定性にある」と論じ、極刑の抑止力における幻想を暴いた。

現代の社会科学や統計調査においても、「死刑が存在するから犯罪が減る」という明確な因果関係は立証されていない。むしろ極限状態に追い込まれた犯罪者に対して、死刑の威嚇は効力をなさないことが報告されている。刑罰としての正当性や抑止効力という観点からも、絶対的な罰としての死刑はその論拠を失いつつある。

中島 亮太
著者

中島 亮太

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