アヒル口という概念の起源を辿ると、1990年代後半から2000年代初頭のメディアカルチャーに突き当たります。当時、トップアイドルや歌手がCDジャケットや音楽番組で見せた「口角を上げた小悪魔的な表情」がティーンの間で話題となり、元祖アヒル口として認知されるようになりました。その後、2010年代のギャルカルチャーや自撮りスマートフォンの普及に伴い、写真映えする鉄板ポーズとして爆発的なトレンドを記録します。
そして現在、アヒル口は女性だけの特権ではなくなりました。ここ数年で一気に市民権を獲得したのが「アヒル口男子」の存在です。
中性的で柔和な顔立ちの男性タレントやK-POPアーティストが、ふとした瞬間に見せるアヒル口は、「子犬のような可愛らしさ」と「アンニュイな色気」を同時に放ちます。従来の男らしさ一辺倒ではなく、親しみやすさや優しさを重視する現代の美意識において、口角の上がった愛嬌のある口元は、男性にとっても最強のモテ要素として支持されています。