新幹線や航空機を利用した長距離移動では、地上での移動とは異なる独自の盲点が存在します。特に知恵袋やコミュニティ等で混乱が見られるのが、ウィッグの機内持ち込みに関する注意点です。
まず、ウィッグ本体やプラスチック製の折りたたみスタンドは問題なく機内へ持ち込めます。しかし、スタイル固定に使用する「金属製のUピン・アメリカピン」が大量に刺さった状態や、金属アーム式の大型スタンドを持ち運ぶ場合、保安検査場のX線検査で引っかかり、個別開帳による確認作業が発生するケースがあります。
さらに見落としがちなのが、セット用ヘアスプレーの規定です。国土交通省の安全基準に基づき、引火性ガスを含むエアゾールスプレーは1容器あたり0.5kgまたは0.5リットル以下、1人あたり合計2リットル(または2kg)までと定められています。機内持ち込み・受託手荷物ともに制限対象となるため、大容量スプレーを複数持ち歩く際は事前の容量チェックが必須です。また、受託手荷物(預け入れトランク)にウィッグを入れると、貨物室の圧力変化や乱暴な荷扱いによってケースが潰れる危険性があるため、大切なウィッグは手荷物として機内へ持ち込むのが現場の鉄則となっています。