長崎市松山町の平和公園では、毎年8月9日に「被爆81周年長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典」が厳粛に挙行されます。式典は午前10時45分に開式し、原爆が炸裂した午前11時02分に合わせて「平和の鐘」が打ち鳴らされ、参列者全員による1分間の黙祷が捧げられます。
式典には、被爆者や遺族をはじめ、日本政府の代表(総理大臣)、さらには世界98カ国・地域および台湾からの代表団など、約2,700人規模が参列。屋外での開催にあたっては、近年激甚化する台風接近時の安全プロトコルや熱中症対策を講じながら進められています。
式典で長崎市長によって読み上げられる「平和宣言」は、単なる追悼にとどまらず、国際社会に向けた強い提言を含んでいます。緊迫する世界情勢や核威嚇の高まりに対し、「核兵器による抑止論からの脱却」と「核兵器禁止条約(TPNW)への署名・批准」を日本政府および保有国に対して毅然と要求。さらに、87歳を迎えた被爆者代表による「平和への誓い」では、自身の凄惨な被爆体験を生々しく証言し、戦争を知らない若い世代へ記憶のバトンを託す覚悟が語られます。