泊まれる本屋心斎橋の現在と閉店理由を徹底調査!再開や跡地情報も

泊まれる本屋心斎橋の現在と閉店理由を徹底調査!再開や跡地情報も

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BOOK AND BED TOKYO 心斎橋の閉店理由を突き詰めていくと、単なるブームの一過性にとどまらない、都市型ホステル業界全体の構造的危機が浮かび上がってきます。最大の引き金となったのは、2020年から続いた新型コロナウイルス感染拡大に伴う移動制限でした。

心斎橋店は立地柄、関西国際空港からのアクセスが抜群であり、売上の相当なシェアを訪日外国人観光客(インバウンド)が占めていました。しかし、国境の閉鎖と相次ぐ緊急事態宣言によって旅行需要は瞬時に蒸発。客室稼働率は壊滅的な水準まで落ち込みました。

さらに見逃せないのが、ブランドを立ち上げた運営会社の経緯です。もともと不動産セレクトショップ「R-STORE」を手掛ける株式会社アールストアが新規事業として展開していた同ブランドですが、渡航制限の長期化によって宿泊事業の収支が急速に悪化しました。企業としての存続を図るため、同社は事業再生の手続きを進め、店舗網の統廃合や事業譲渡という重い決断を下すことになります。

固定費の高い大阪・ミナミの一等地に位置していた心斎橋店は、賃料負担と売上減少の板挟みとなり、長期休業を経て契約満了に伴う撤退を選択せざるを得ませんでした。時代の寵児としてもてはやされた空間プロデュース力をもってしても、世界規模のパンデミックと巨額の固定資産リスクを跳ね返すことはできなかったのが実情です。

山本 拓海
著者

山本 拓海

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。