日本さくら名所100選にも選ばれている「斐伊川堤防桜並木」。春になれば桜のトンネルが咲き誇り、大勢の観光客を集めてきた。だが、かつての雲南市は春の一時期だけに集中するオーバーツーリズムと、その後の閑散期という極端な課題を抱えていた。
この状況を打破したのが、四季を通じた体験型エコツアーへの転換だ。秋の神話ゆかりの歴史巡り、冬のクラフトビールやローカルフードを味わう滞在型プログラム、夏の清流を生かしたアクティビティなど、年間を通じて質の高い旅行者を分散して受け入れる態勢が整った。過度な観光公害を防ぎつつ、地域文化の保全に直接資金が回る循環型の観光モデルが確立されている。