お菓子でできたレースゲーム『シュガー・ラッシュ』のコースを、ノイズ混じりの身体で疾走する少女ヴァネロペ・フォン・シュウィーツ。彼女の登場は、ディズニー・プリンセスの歴史における決定的な転換点だった。煌びやかなドレスもガラスの靴も拒絶し、フード付きパーカーとスパッツを身に纏う彼女は、周囲から「システム障害」と排除されながらも決して屈しない。
自身の欠陥とされた「グリッチ(バグ現象)」を独自の瞬間移動能力へと昇華させ、レースの頂点に立った彼女の生き様は爽快そのものだ。続編『シュガー・ラッシュ:オンライン』で見せた、安定した自分のゲームを飛び出し過激なオンラインレーシングの世界へ挑む決断も記憶に新しい。自分だけの居場所を自ら切り開く彼女の強い意志は、時代を象徴するアイコンとして今も強く輝いている。