都立高校全体の中で中堅上位校に位置付けられながら、入試倍率においてトップ校を凌ぐほどの熱気を帯びる広尾高校。取材を進めると、受験生を引きつけてやまない3つの明確な背景が浮かび上がってきます。
1つ目は、都立高校屈指とも称される都立広尾高校のアクセス環境です。JR山手線および東京メトロ日比谷線の恵比寿駅より徒歩11分、さらに渋谷駅からも徒歩20分(都営バス学03「国学院大学前」下車で徒歩2分、学06「広尾高校前」下車)という好立地を誇ります。広尾駅や代官山駅も徒歩圏内であり、城南・城西エリアはもちろん、埼玉・神奈川方面の境界付近からも通学しやすい地理的利便性が、広い募集団を形成する基盤となっています。
2つ目は、都市型公立高校ならではの洗練されたスクールライフと、伝統的な行事熱の融合です。毎年9月に開催される文化祭「広尾祭」や体育祭では、生徒主体のクリエイティブな企画が展開され、地域住民や中学生で校内が埋め尽くされます。都会的な環境に身を置きながらも、泥臭く行事に打ち込むエネルギーが、SNS世代の中学生の憧れの的となっています。
3つ目は、手厚い学習サポート体制と部活動の両立環境です。グラウンドや体育館などの施設は都心立地ゆえに広大とは言えないものの、照明設備やテニスコート、武道場が整い、放課後の部活動加入率は8割を超えます。放課後講習や長期休業中の進学補講が制度化されており、「塾通いに頼りすぎずに大学進学を目指せる都立」としてのコストパフォーマンスの高さが保護者層から強い共感を集めています。