青いバラを巡っては、インターネット上でいくつかの事実誤認がまかり通っています。後悔しない選択のために、流通現場の実態を整理しておきます。
誤解1:「青いバラはすべて遺伝子組換えの危険な花である」
街の花屋で見かける鮮やかな青いバラの9割以上は、通常の白いバラに食紅に似た安全な植物用染料を吸わせたものです。遺伝子組換え技術で生まれたアプローズは、厳格なカルタヘナ法(遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律)をクリアして承認された安全な品種であり、自然界の生態系を脅かすリスクは極めて厳密に管理されています。人体への毒性なども一切ありません。
誤解2:「ドラえもんのポケットのような真っ青なバラが生花で存在する」
絵の具チューブから出したような「コバルトブルー」や「シアンブルー」のバラは、現在も遺伝子工学では実現できていません。サントリーのアプローズが持つ色は、あくまで自然界のデルフィニジンが表現する「気品ある淡い青紫(サファイアブルーからモーヴ)」です。もしパキッとした原色の青を求めているのであれば、それは生来の色ではなく、染色バラかプリザーブドフラワーを探す必要があります。この色味のギャップを事前に理解しておくことが、受け取り側の失望を防ぐ最大の防壁となります。