『オトナブルー』の音楽的魅力を語る上で欠かせないのが、計算し尽くされたパート分け(歌割り)です。メインボーカルを務めるSUZUKAのボーカルは、現代の女性アイドルシーンでは稀有な太くハスキーなアルトボイス。昭和の歌謡スターを想起させる巻き舌やドスの効いたビブラート、唸り(がなり)を駆使し、楽曲の重心を一気に引き下げます。
対照的に、MIZYU、RIN、KANONの3人は、透明感のある高音コーラスやウィスパーボイス、小気味よいラップ調の合いの手を担当。SUZUKAのディープな低音世界に対し、3人のフェミニンで無機質なハーモニーが重なることで、楽曲に独特の立体感と不気味なほどのポップネスが生まれます。
YouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」で披露された一発撮りパフォーマンスでは、SUZUKAの即興的なフェイクと3人の正確無比なコーラスワークが全世界に可視化され、1億回再生を超える大記録を樹立する原動力となりました。