巨大な設備投資と長い開発サイクルが常識とされてきた厨房機器製造業。その停滞した構造にメスを入れたのが、株式会社マルゼンが推し進める「アジャイル型組織への完全移行」である。
縦割りだった開発、製造、営業のセクションを取り払い、プロジェクトごとに横断的チームを編成。開発スパンを従来の半分以下に短縮する試みは、社内に大きな混乱をもたらしたものの、迅速な意思決定プロセスを定着させた。結果として、顧客ニーズの変化に即応できるタフな組織体質が完成した。
さらに、現場の若手エンジニアに大幅な予算権限と裁量を委譲する人事評価制度の刷新を推進。挑戦の失敗を責めず、スピード感を持って行動したプロセスを正当に評価する文化が芽生えたことで、社内からは次々と新しいアイデアや特許技術が生み出されている。