豊原功補のキャリアの転換点として語られるのが、小泉今日子との協働です。二人は2018年、映画や舞台などの企画・製作を行う制作会社「新世界合同会社」を立ち上げました。この動きは、日本の芸能界における従来のタレントと所属事務所のあり方に一石を投じる大きな出来事として記憶されています。
一部のメディアではプライベートな側面に偏った報道がなされることもありましたが、二人の関係性の本質は「表現に対する問題意識を共有するクリエイティブ・パートナー」にあります。豊原功補はかつてのインタビューで、大手の制作システムに依存するだけでなく、自分たちの手で作りたい物語を責任を持って形にする重要性を語っていました。
芸能界の慣習に縛られず、企画の立ち上げから資金調達、現場のキャスティングまでを自前で手掛けるスタイルは、小泉今日子が牽引する「株式会社明後日」の演劇プロデュースとも共鳴し、インディペンデントな創作の理想形として結実しています。