政界における自由民主党内での麻生氏の発言力は、派閥政治の浮沈を経ても衰えることがない。自ら率いる派閥「志公会」(麻生派)は、派閥全体の資金力と結束力を背景に、自民党内の政局において常にキープレイヤーであり続けてきた。党幹事長や副総裁、財務相といった要職を歴任した背景にも、この揺るぎない政治的権力基盤が存在する。
昭和の政治劇を描いた伝説的な映画『小説吉田学校』にも描かれているように、吉田茂から受け継がれた政治的手腕と美学は、麻生氏の政治手法に色濃く受け継がれている。巨額の資金力と人脈を駆使して若手議員を育成し、派閥の勢力を維持・拡大してきた軌跡は、まさに昭和から令和へと続く永田町のリアルな権力闘争そのものだ。