打ち上げの舞台となる海南島の文昌衛星発射センターは、赤道に近いという地理的優位性を最大限に活かした拠点だ。自転速度を利用できるため、内陸部からの打ち上げと比べて燃料消費を低減させ、より重い荷物を遠くまで運べるメリットがある。
内陸部の酒泉や西昌とは異なり、海に面した文昌からの打ち上げは切り離されたブースターが居住区に落下するリスクを大幅に抑えられる。加えて、工場から大型パーツをそのまま船便で海上輸送できる利便性も見逃せない。ボトルネックであった輸配送ルートが整ったことで、ロケットの組み立てから発射までのサイクルはこれまでにないスピード感で回っている。