Q1:メルカトル図法の地図上で定規で直線を引き、その通りに進めば最短距離で目的地に着きますか?
A1:いいえ、最短距離にはなりません。メルカトル図法上の直線は「等角航路」であり、方位角を一定に保って進むルートです。地球は球体であるため、真の最短距離(大圏航路)は高緯度(北半球なら北極側)へ大きく弧を描くルートになります。距離を最短にしたい場合は、正距方位図法を使って直線になるルートを選ぶ必要があります。
Q2:等角航路に従って、斜め45度(北東)の方位を保ったまま進み続けると最終的にどこへ行き着きますか?
A2:最終的には「北極点」へと吸い込まれるように収束します。経線に対して常に一定の角度で交わり続けるため、地球儀上で見ると極点に向かって無限に渦を巻く「対数螺旋(rhumb spiral)」と呼ばれる美しいスパイラル曲線を描きます。数学上、無限に極の周りを回転しながら極点に到達するという興味深い性質を持っています。
Q3:高校地理の試験で「等角航路」と「大圏航路」を見分けるコツはありますか?
A3:提示されている地図の種類(図法)に注目するのが鉄則です。メルカトル図法で「直線」として引かれていれば必ず等角航路です。同じメルカトル図法で北側へ弓なりに曲がっている線があればそれが大圏航路です。逆に、中心に東京を置いた正距方位図法で東京から目的地へ「直線」が引かれていれば、それは大圏航路(最短ルート)を示しています。