一般的な復興天守・模擬天守の多くが昭和中後期に鉄筋コンクリートで建てられたのに対し、郡上八幡城天守は大工職人たちの手で木造軸組み工法によって再建された昭和初期の木造建築です。国宝・大垣城天守を参考に設計されており、階段を一歩上がるごとに「ギシッ」と心地よくきしむ床板の感触や、年月を経て飴色に輝く柱の質感など、コンクリート城郭では決して味わえない本物の温もりと風格があります。
最上階の天守展望台からは、吉田川と小駄良川に挟まれた郡上八幡の城下町が眼下に一望できます。この城下町の輪郭が「魚の形(アユの姿)」に似ているとされる独特のパノラマビューは必見です。
来城記念として絶大な人気を誇るのが「御城印(ごじょういん)」です。郡上八幡特産の「美濃篠脇和紙」や季節限定の切り絵御城印、紅葉シーズン限定の特別デザインなどが授与されており、続日本100名城(第141番)のスタンプとともに旅の記念として収集する人が後を絶ちません。
天守閣内と石垣周辺の散策を含めた標準的な滞在所要時間は40分〜60分程度です。城下町からの往復徒歩移動や展示品の精読を考慮しても、城エリア単体なら約1.5時間を見込んでおけば余裕を持って鑑賞できます。