作業の成否を分ける決定的な要素が「適切な工具の選定」です。ペダルによって締め付け機構が異なるため、まずは愛車のペダル軸を観察しなければなりません。
従来型のフラットペダルや一部のエントリーモデルでは、クランクとペダル本体の隙間にスパナを差し込む「15mmレンチ掛け面」が存在します。このタイプにはロードバイク ペダルレンチの使い方を守り、厚みが薄く柄の長い専用ペダルレンチを噛み合わせる必要があります。一般的なDIY用の15mmスパナは厚みがありすぎて隙間に入らないケースが大半です。
一方、シマノの105、アルテグラ、デュラエースといった主要なロードバイク用ビンディングペダル(SPD-SLなど)の多くは、表側にレンチ掛け面が存在せず、クランクの裏側からペダル軸の内部へ六角レンチを差し込んで作業する構造になっています。ここで確認すべきがロードバイク ペダル六角レンチのサイズです。現行のシマノ製ロード用ペダルは「8mm」または「6mm」のアーレンキー(六角レンチ)を使用します。
携帯マルチツールに備わっている短い六角レンチで作業するのは極めて危険です。柄が短すぎて規定トルクに打ち勝てず、工具が斜めに刺さって六角穴の内側を舐めてしまう主因になります。最低でも全長が200mm以上ある高剛性なL字型ロング六角レンチを用意することが、確実な作業への最短ルートです。