二人の関係性を語る上で外せないのが、2000年代初頭から続く数々のメガヒットアニメでの共演です。とりわけ『機動戦士ガンダムSEED』シリーズにおけるキラ・ヤマト(保志総一朗)とアスラン・ザラ(石田彰)のダブル主人公体制は、アニメ声優界の勢力図を大きく塗り替える社会現象となりました。
苦悩しながら自らの正義を問うキラの繊細さを保志総一朗が熱演し、理知的でありながら情熱を内に秘めたアスランを石田彰が巧緻に演じ分けることで、両者の対比と魂のぶつかり合いが見事なドラマを生み出しました。また、『最遊記』シリーズでは天真爛漫な孫悟空(保志)と冷静沈着な猪八戒(石田)として、20年以上にわたって息の合ったチームワークを誇っています。
これらの作品群で共通しているのは、保志総一朗が「感情をストレートに発散する陽のキャラクター」、石田彰が「知性と葛藤を抱える陰や静のキャラクター」を担う点です。声質の周波数や芝居のアプローチが見事な補完関係を築いており、演出家や音響監督からも「二人が揃うと現場のドラマの強度が跳ね上がる」と高く評価されてきました。