モアイ像に巨大な胴体?地中に埋まる体の謎と背中の彫刻を解明

モアイ像に巨大な胴体?地中に埋まる体の謎と背中の彫刻を解明

モアイ像に巨大な胴体?地中に埋まる体の謎と背中の彫刻を解明の具体的な内容に迫る! 専門的な視点でまとめました。

「宇宙人が作った」「古代超文明の遺物」といったオカルト的な言説が飛び交った時代もありましたが、遺伝子解析や言語学、考古学の進展により、モアイを作ったのは西暦1200年頃にポリネシアから海を渡って移住してきた先住民(ラパ・ヌイ人)であることが完全に証明されています。

モアイ像は彼らにとって単なる彫刻ではなく、部族の偉大な首長や先祖の霊力である「マナ」を宿す依代(よりしろ)でした。像のほとんどが海ではなく内陸の集落を見つめるように配置されているのは、祖先の霊が村人を守護し、土地に豊穣をもたらすと考えられていたためです。

長年謎とされてきた「重機のない時代に巨大な像をどう運んだのか」という問題についても、決定的な実験結果が報告されています。アメリカの人類学者テリー・ハントとカール・リポらは、先住民に伝わる「モアイは自ら歩いた」という口承に着目。像をわずかに前傾させ、3方向からロープを引いて左右に揺らしながら前進させる「歩行運搬説」を実証しました。この手法を用いれば、わずか十数人のチームで数トンのモアイを効率的に移動させることが可能です。海岸部へ運ばれた後に目を象嵌され、霊力を吹き込まれることで、モアイは神聖な守護者として完成しました。

鈴木 陽菜
著者

鈴木 陽菜

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