形状としての意味と並び、現代のPCユーザーにとって極めて実用的なのが「クラムシェルモード」と呼ばれる動作形態です。これは、ノートパソコンを閉じたまま使う状態を維持しながら、外付けディスプレイ接続を行い、別売りの外付けキーボードとマウスで操作する手法を指します。
「なぜわざわざノートPCの画面を閉じるのか」と疑問を持つ方もいるかもしれません。サブディスプレイとしてノート側の画面も開いておくデュアルモニター環境にもメリットはありますが、あえて閉じることで得られるメリットは想像以上に強烈です。
筆頭に挙げられるのが、作業空間の劇的な拡張とデスクのミニマル化です。ノートPCを平置きすると机の貴重なスペース(縦約22cm×横約31cm)が丸ごと専有されます。これをPC縦置きスタンドに差し込んで立て掛ければ、設置面積は文庫本1冊分程度にまで縮小。手元のスペースが広々と空き、書類の確認やメモ取りが快適になります。
さらに、視線が常に大型ディスプレイの真正面に固定されるため、ノートPC特有の「首を斜め前に突き出す猫背姿勢」から解放されます。オフィスではスタンドから引き抜いて単体で持ち歩き、自宅のデスクに戻ったらUSB Type-CまたはThunderboltケーブルを1本挿すだけで、瞬時に27インチや34インチウルトラワイドのクラムシェル デスクトップ化環境へ切り替わるシームレスさは、一度体験すると元の環境には戻れません。