日常で使う「キロメートル」があるにもかかわらず、天文学者たちが光年という単位を生み出した理由は、宇宙の広さに対してキロメートルの桁数が多すぎるためです。
たとえば、アンドロメダ銀河までの距離をキロメートルで書くと「約23,650,000,000,000,000,000 km(約2365京キロメートル)」となり、実用的な記録や計算において極めて非効率になります。
歴史的には、1838年にドイツの天文学者フリードリヒ・ヴィルヘルム・ベッセルが白鳥座61番星の年周視差の測定に成功した際、「光が約10年で到達する距離」と言及したことが光年という考え方の基礎となりました。その後、19世紀半ば以降に大衆向けの天文学書などを通じて広く定着していきました。