タレントとしての絶頂期、彼女は大きな決断を下す。社会学者・上野千鶴子氏の講義を受けるため、自腹で新幹線に乗り、東京大学のゼミへ通い詰めたのだ。過密なタレントスケジュールを縫っての学業は、並大抵の覚悟でできることではない。
その実体験を凝縮して上梓された『東大で上野千鶴子に学んだこと』は、出版業界に大きな衝撃を与えた。アカデミズムの難しい理論を、日常の軽妙な言葉とタレントとしての臨床感覚で噛み砕いた同書は、専門書と一般書の垣根を取り払い、驚異的なベストセラーとなった。この一冊が、日本におけるフェミニズムのハードルを大きく下げた功績は計り知れない。